院長の山本です.
これから数回にわたって,口腔がんについて解説していきたいと思います.
part 1 では口腔がんに入る前に「がん」についてお話をしていきます.
がんは,悪性新生物や悪性腫瘍とも呼ばれ,1981年に死因順位第1位となってから,現在に至るまでその座を譲ることなく1位に君臨し続けています.
テレビや新聞などで,がんに関連する特集がされていることがあり,そのなかで,漢字の「癌」とひらがなの「がん」という表記を目にすることがありますが,どのように使い分けるのでしょうか?
「癌」とは,食道,胃,肝臓,子宮,皮膚などの上皮組織が悪性となったもののことをいいます.このほかにも,悪性腫瘍には,骨や脂肪,筋肉が悪性となった肉腫,血液の腫瘍と言われる白血病・リンパ腫,脳腫瘍があり,ひらがなの「がん」はこれらすべての悪性腫瘍を指す言葉です.
今回は,癌,肉腫,悪性新生物など,「がん」に関係している何種類かの言葉の違いについて説明させていただきました.次回は,口腔がん現状についてお話していこうと思います.
最後までお読みいただきありがとうございました.